「えっと…
明日、返事するって。」

「ほんとに!?
やったじゃ〜ん!!」

智美ちゃんはすっごい笑顔でそう言う。

「でも、まだ良い返事かわかんないよ!?
ていうか多分、だめだと思うよ…。」

そう言った途端、頬っぺたに涙が流れる。

言えたことへの安堵。
それと、断られるかもしれないことへの悲しみ。

ここは廊下の真ん中。

昼休み。

制服の裾で、必死に顔を隠した。

「よく頑張ったね。
お疲れ様。」

智美ちゃんは優しく声をかけて。頭を撫でてくれてる。