「佐原、声でかい!」

玲くんが、人差し指を口に当てて慌てている。

そんな姿もかっこいい!!

って、それどころじゃない!

「嘘。ほんとに?夢?」

「夢じゃないよ現実。」

頬っぺたを思いっきり引っ張ってみる。

「痛ったぁ〜!!」

夢じゃない!

「現実だ!」

「だから言ってんじゃん。」

玲くんは笑って言った。