「 別れたい。 」

あんなに携帯ばかりを見てた剛が、私を真っ直ぐ見据えて居た。

こんな時でしか、私を見てくれないの?

涙は、溢れない。

「 剛。 」

黙り込む剛。

私はゆっくりその場を離れると、台所にある包丁を取り出した。

あの時の言葉。誓い。
嘘にしたらいけないよ。剛。

剛は私の手にあるものを見て、愕然としていた。


「 お前、何…して…。 」






「 約束、忘れたのかな? 」






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