魔物を見てみると
まるで人のよう・・・
いやあれは人の霊が魔物になったもの
でも尻尾がはえてて
猫耳がはえている

「ねぇ、そこの魔物さん?
 ここからでていってくれない?」

『なぜ?
 私は・・・
 あなたに指図される覚えはないわ』

ないって言われてもねぇ・・・
ここから出て行ってくれなきゃ
面倒なんだもん

「あなただって死にたくないでしょ?」

そんなことを言うと気づいたように言う

『もしかして
 風鈴寺家か雪村家かしら?』

「えぇ・・・よく気づいたわね・・・
 あたしは風鈴寺美夏よ」

『えぇ・・・
魔物で知らない者はいないんじゃない?』

はぁ~確かにそうだね・・・

「で・・・出てくの?出て行かないの?」

『私は出て行かないわ・・・
 あいつを殺すまではね・・・』

そっか・・・
ほんとはこんな事したくないんだけど・・・
しょうがないか・・・

「なら・・・倒すまでね・・・
 覚悟しなさい!!!!」