声をかけてくれたのは蘭音

話も会うし優しいし凄く善いこ!

「うーん…ちょっとね…」「湯川でしょ！」
「はあ？」
思わず大きな声を出してしまう。
「違うよ！てゆーか何でそんなピンポイントで…」「ちっちっちっ、蘭音様をなめちゃあいかんよ」

一つ忘れてた。善いこは善いこだけど、この子かなりの変人。

「でも、気を付けなよねー湯川にハマると苦労するよ〜？」
「蘭ちゃん、何でそんなこと知ってんの!」
「同中だったかんねー。湯川自身はモテてることに気が付いてないし。あやつの頭にはサッカーしかないよ。どんだけ可愛い子に告られても断っちゃうんだもん」
「そ、それで!?」
「ふふっ、やっぱ好きなんじゃん。湯川のこと」

しまった。

「ホントに菜穂ってからかい甲斐があるよね」
「う…るさいなー!」
「でも面白そう♪協力してあげるよ！」
蘭ちゃんは思いっきり
「湯川ー!」
と叫んだ
「ら、蘭ちゃん！」
「何よ〜良いじゃん♪あんま喋れてないんでしょ!チャンスじゃん♪」