「でも、どんな人にも青空の下を歩く権利があるんです。それにサガミくんはまだ12歳だと聞きました。そんな幼い子供が黒い世界で生きることを強制されるなんていけないことだと思います」 強制されたのではなく望んだのだ、茶神が。 クラウドは言葉を飲んだ。 幼いはずの茶神の心が既に真っ黒だとマリーに教えたくなかった。 知られたくなかった。 それをマリーが知る必要はないのだから。