「…クラウンさん。私、思うんです。サガミくんには黒より白が似合う」

 花壇にキースを引っ張っていく茶神を見つめ、マリーは穏やかに微笑んだ。

 「…ええ。ですが、主は黒の世界に生きる住人です。白など纏ってはいけない」

 同じように茶神を見つめ、クラウドは笑んだ。

 クラウドの横に立つマリーの心中は知らないが、クラウドにはマリーが邪魔でしかなかった。