「…いえ。茶神様が特定の一般人と馴れ合うことはありません」

 なぜなら、全ての者を下に見ているから。

 誰一人信用していないから。

 その、はずだった。

 だから、今まで一度も自分(クラウド)以外と親しく笑いあう姿は見ていない。

 これから先もそうであるはずだった。

 だが、目の前の光景が裏切る。

 握った拳。

 掌に爪が食い込み、血が滴った。

 だが、笑顔は崩さずキースは気づかない。