クラウドの呼びかけに女の声が被った。
 
 茶神が振り返り、クラウド達の視線の先からシスターが現れた。

 立ち上がった茶神に駆け寄る赤毛のシスターの手には大量のコスモスが抱えられていた。

 「見て、すごくキレイよ」

 嬉しそうに笑うシスターに釣られて、茶神は幼く笑っていた。

 その光景は姉と弟と言われても頷けるほど自然で、和やかなものだった。

 「仲いいですね。あのシスターと茶神サマは知り合いなんですか?」

 和む光景に心を癒されたキースは隣に立つクラウドを見上げた。