でも、そんなあたしを毎日見ている親友の杏奈のため息が聞こえてくる。


「はぁ〜…」


「あんたもよくあんな冷たい男が好きだょね…、うちだったら無理だし。」


「天野くんは冷たくなんかないもん!そういう風に周りからは見えるだけど本当は優しいし!!」


あたしは知ってるもん。


実は優しいことも…


みんなが知らないだけだもん…


「ふうかの気持ちはわかったょ、恋が実るように応援するよ!」


「…杏奈」


あたしは思わず杏奈に抱きついていた。


杏奈が親友でよかったって思えた。それがなによりもうれしかった。