すると少し太った優しそうな女性が出てきた。
「こんにちは、もしかして里田結衣さんですか。」
その女性は、優しい笑顔で尋ねてくれた。
「はい、里田結衣です。よろしくお願いします。」
私もその女性の笑顔が移り、笑顔で答えた。

「はい、よろしくね。とりあえず里田さんは第一教室で待っててね。授業は13時からだから。」
「はい。」
今は、12時30分。
張り切りすぎて早く来過ぎちゃったかな…。

第一教室に入ると案の定、誰も生徒はいなかった。

「里田さんよね。座席表が扉の横にあるから、それを見て座ってね。」
後ろからさっきと違う女性の声がして、振り返って見てみると、とても可愛らしい方だった。