それじゃぁこれから行くところは本当にどこなのだろう。


さらに疑問が高まる。



「あ、着いたよ」



その奈美の言葉と一緒にバスを降りる。



「うわー!!」



私の想像とは裏腹に、

目にした光景は壮大な海原だった。



「綺麗でしょ??

この島もね、見るところによったら海も変わるんだよ」



確かに、家の近くの海とは見える景色は全然違う。



「手前に見えるのは大横島。おくに大崎上島が見えるの」


「そうなんだ」