バスに揺られながら窓からの景色を眺める。


島沿いを走るバスにはほとんど左側に海が見え、

その海は穏やかに一定のリズムで波打っている。


そんな海や山々に見とれているうちに、

あっという間に高校に着く。



「ここかぁ…」



そこには見慣れない校舎と広いグラウンド。


私はそこに足を踏み入れ職員室に向かう。



ポツポツ生徒も見かけるが、

東京の高校に居たときよりも全然少ない。

少なすぎる。