明日田君の後ろについていきながら、

ふと空を見上げる。


すると、見たこともないような綺麗な星々が瞬いている。


東京に居たときは

こんな綺麗な星見たことなかった。


こんなの、アラスカか北極にでも行かないと見れないものかと思ってた。



「綺麗…。

星ってこんなにもあるんだね」


「上ばっか向いてるとこけるぞ」



明日田君は一回も上を向かず、

ただ前の暗い道を見続けている。