長女南さんはお姉ちゃんと同い年の大学4回生。

そして明日田君も私と同じ高校3年。


明日田君は学年トップの頭らしく、

この前の期末テストもだんとつ1位だったらしい。


なんか、抜かしたい衝動にかられる。



「すごいのね!!よくできる息子さんですね!!」



そんな気持ちになっている横でお母さんは褒めちぎっている。


私が学年トップになった時、


「そう、よかったね」


しか言わなかったくせに。

何故か無性に腹が立つ。



「私、先帰っとく」


「そう??じゃぁはい、鍵」



そういって鍵を投げ、

また楽しそうに話すお母さん。