そんなフナ虫とたわむれながら、 私は海岸に足を運ぶ。 ザァァァアアアア――――。 心地よい波の音と共に、 夏の暑さを少しやわらげてくれる風が吹く。 透き通った海の先には左に伯方島、 右に大島が見える。 私はそっと目を閉じて砂浜に寝転がった。