「それは…、
それは言えない」


「つっても大体予想つくけどな」



牧の目がいつになく冷たい。

こんな目をされたのは初めてだ。


気まずい空気が漂う。


どうしよう。

どうしよう。


いつもみたいに頭が働かない。


牧の目が怖くて、
牧に嫌われそうで怖くて…。


でも知ってしまったものは変えがたい現実。



「私、牧の支えになる…」