「は、はぁ?!

あんた何様のつもり??
他の奴らもよ!!」



まさか、自分が男子に反抗されるとは思いもよらなかったのだろう。

愛夏の強く握ったこぶしは小刻みに震えていた。


少しの沈黙があった後、



「愛夏ちゃん…、私も耐えられない」



今にも泣き出しそうな声が愛夏の後ろからも聞こえてきた。

女子からの愛夏に対する反抗に、

俺も驚いたが何より愛夏本人が一番驚いたらしい。


愛夏は何も言い返せず言葉を失ったまま立ち尽くしてしまった。



「愛夏、私もうんざりしてたのよ」


「私も。嫌々牧くんいじめてた」



そこから次々と本音を言い出す女子たち。

愛夏の目にはもう涙が溜まっていた。