牧はよく他中と喧嘩をするようになった。

時には高校生とも喧嘩をしたらしい。


しかし、その度に牧は喧嘩に勝っていき、

勝つたびに牧は不良と化した。


ピアスを開け、

校則の関係で頭髪こそ染めなかったものの、

学校の問題児になっていった。



「なぁ牧、俺こんな牧見ていくのつらいよ」


「…」


「牧、つらいならさ、つらいって言えよ!!
溜め込むなよ」



帰り道、もうこんな牧が見ていられなくなり、

俺は牧に言った。


しかし、牧は何も答えようとしない。


結局そのまま無言で帰宅した。