この日を境に牧のいじめは始まった。 朝来れば上靴はどこかにいっており、 教室に入れば愛夏達が一斉に牧のほうを見て聞こえるように悪口を言う。 机に座れば何度消しても見ることになる落書き。 教科書はもうほとんど残っておらず、 安心して学校に物を持ってこられない状態だ。 そこからだった。 牧が荒れえていったのは…。