すでに中庭に愛夏がいた。 俺はこっそり柱の影に隠れ、 しばらくその様子を見ていた。 「お、きたきた」 奥のほうから牧の姿が見えてきた。 何よりその牧の顔。 不機嫌丸出しで愛夏をにらんでいる。 「ま、牧くん、来てくれてありがとね」 「早く済ましてくれる??」 「あ…、うん。ごめんね。 そのぉ、私、牧くんがすきなの!! 付き合ってください!!」 告った――――!!