徐々に近づいているにつれて

見た事あるような

後ろ姿・・・。


ガタンッ

やば!

椅子にぶつかっちゃった!

男の人は振り返った。


え・・・?

『臣・・・?』

臣だった。

それに泣いてる・・・。

『どぅして・・・泣いてるの・・・?』

あたしが近づこうとすると、

「近づくな!」

ビクッ

初めてと言っていいぐらい

臣が怒鳴った・・・。

いつも、穏やかだった臣なのに・・・。