とりあえずジャージに着替えて、先生たちの待つ別室に歩いて行こうとすると。

その部屋の前でトオルさんが壁に持たれていた。



なるべく関わりたくないな…

私が無言で通り過ぎようとすると、トオルさんが
「ちょっと。」
と言った。

なぜか、すごく、睨まれている。

「…何ですか?」
そう笑顔で聞き返すと。

「あなた、蓮君の彼女なの?」

…は?

「…違います。ただの生徒と先生です。」

私、馬鹿みたい。

自分で、自分の言った言葉に傷つくなんて。

「そう、なら良いけど。行きなさいよ。」

…何で私はこの人にこんなに敵視されなきゃいけないんだろう。

わけがわからない。