「え…」



今、遥香って…。

あたしの名前…



「嫌、かな?」



嫌、だなんて。

そんなはずないよ。

むしろ…



「嬉しいっ…」



に決まってるよ。



そんな時…

ゴーンゴーンゴーン…

と、7時を知らせる鐘が鳴った。



「あ…」



「もうこんな時間だね。
 …帰らないと」



もっと一緒に居たい。

ふいにそう思ってしまった。