ゴミの山を崩していけば、ある1枚の写真が出てきた。


『すみませんが、これは…?』


たとえそれが、忘れたい過去であって二度と見たくないような写真であっても、勝手に捨てることはできない。



なぜなら俺は、便利屋だから。


クライアントの依頼に忠実にならなければならない。

そのうえ、クライアントの意志に反することなどしてはならない。