部屋のなかから出てきたのは、頭がぼさぼさの男がひとり。


「どっ…どうも。よろしくおっお願いしますっ…」


このオドオドした声、電話のまんまだ。



男に促されあげてもらった部屋は…こりゃあまたひどいもんだ。