なぜか詩穂に会いたくて仕方がない。
会いたい……。


そんな事を考えていると、
遠くの方でショッピングモールの自動ドアが開いた。


そこから出てきたのは詩穂だった。
間違える訳がない。


嬉しくて、会いたかったから、
嬉しくて、嬉しくて仕方がなかった。


俺は、走って詩穂の所へ駆け寄ろうとした。


でも、その足はすぐに止まったんだ。
理由は詩穂の後ろから1人の男が出てきたから。


2人はショッピングモールで買ったであろう大きな荷物を抱えて笑い合っていた。