そして、あの日。
忘れもしない森の木々が赤く染まりだした頃。
事故が起こってしまったんだ。


あれは、放課後に詩穂と帰ろうとしたのに
用事があるからと断られ、1人で街を歩いていた時の事だった。


すぐに家に帰ろうと思ったが、
なぜかそんな気分にはなれず
人で賑わった中心街をブラブラと歩いていた。


そんな時に目に入ったのが
最近できたばかりのショッピングモール。


2人で行こうと話していたけど
時間も合わず、なかなか行けないままだった。


俺は、ボーッとショッピングモールを見つめていた。


詩穂に会いたいな……。