「まったく。いちは俺がいなきゃ…」


「いちご先輩!流維先輩!」


流維が偉そうに

語ろうとした時に、

被害者の女の子が

弾んだ声であたし達の

名前を呼んだ。


「ありがとうございました!」


笑顔でそう言った

その子の頭を撫でて

あたしは言った。


「気をつけなね」