「絢ーついたよ!」



あっという間に目的地についた



さっきまで機嫌が悪かった事が、嘘だったかのように無邪気な笑顔で私の袖をぐいぐいひっぱる詩織



「わかったから、おちつきなさい」



なんて保護者みたいな口調で詩織に話しかけるけれど、私だってうかれていた



「高橋、佐藤早くしろ〜」



集合写真をとるからと担任の岩下が私達をせかしてくる


「絢〜さとしお〜!早く早く〜!!」



クラスメイトが名一杯手を振りながら私と詩織をよんでいた



「はい、笑って〜♪はい、チーズ」



カメラマンの陽気な掛け声に合わせて、私はとびきりの笑顔をつくった