片桐さんはあたしの手を強く握ったまま、顔を近づけてきた


「藤崎さんのキャラいい!!
遥華って呼んでいい?
やっぱり友達になろう♬」


予想外の言葉にあたしは呆然としてしまった


「......。」


「あれ? どうしたの??」


「いや…。大抵の子はこう言うと離れていくし。
片桐さんは珍しいタイプだなぁと思って...」


「なぁんだ!!そんな事?
別にそんな事一々気にしてたら、面倒くさいじゃん☆
それに、そんなの気にするようじゃ、本当の友達になんてなれないし。
なれたとしても、長くは続かないじゃんっ♪」