1日に2人も『友達になって』と言われ、あたしは驚くことしか出来ない

今まで、自分から離れていっていたから、友達をつくる...と言うより、人と話すことすら、あまりなかった

高校でも今までと同じ生活を送ることになると思っていたから、新しい生活や友達は嬉しく、大歓迎なのだ。しかし、逆に今までと違うから不安と恐怖で押しつぶされそうになる...

そんな事を考えていると、千尋が助け舟を出してくれた


「遥華。今まで何があったかは知らないけど、過去は過去、今は今でしょ?
無理にとは言わないけど、新しく始まった高校生活なんだから、気持ちを切り替えて、新しい自分で新しい人生を送るのいいと思うよ。」


「うん...」


ちょっとクサイ言葉だけど、あたしにとっては大きくて暖かい言葉だった