「うわっ!めっちゃ美人じゃん!」

「あの二人ってS中学で可愛いって有名だった子達じゃない?」

いろんなことを言われていたけど今の私には緊張で何も耳に入らなかった。

そのまま自分達の席に一度着いてから私はすぐさま美桜の席まで一直線に向かって行った。

私と美桜の席は少し離れているのだ。

『美桜~。やっぱり無理だよ~。せめて席が近かったらよかったのに…』

「今からそんなこと言っててどうするのよ。こればっかりはしょうがないじゃない。まっ、どうにかがんばりなさい。」

『うぅ~』

そうやって私が美桜にブツクサ文句を言っている時に教室のドアが開き、外にいる時に目があったあの男の子が入ってきた。