「…和。紗和!起きなさい!もう、終わったよ!」

『ふぁ~、よく寝た~。あっ、美桜おはよう~。』

「はぁ。たくっ、おはようじゃないわよ。ほんとにマイペースなんだから。早く教室に戻るわよ!」

私は寝ぼけながらも美桜に連れられて教室に戻った。



教室に戻ってからはやたらと女子達が騒いでるので不思議に思って美桜に聞いてみた。

『ねぇ、なんでみんな騒いでるの?』

「紗和がのんきに寝てる間に二ノ宮君が新入生代表の挨拶をしたからよ。あれって入試トップの人がするやつでしょ?そりゃ~もうキャーキャー言って凄かったわよ。」

えぇー!二ノ宮君って頭もすっごくいいんだ!

かっこよくて頭もいいなんてすごいな~。

おまけに性格もいいし完璧だね!


その日は少しだけ先生の話を聞いて学校が終わった。

私はその日、二ノ宮君と話した時のことを思い出しながら眠りについた。