最近転校してきた赤フレーム眼鏡に黒ニーソのハイテンションメガマックス女子生徒には「河童だ、河童だ」と騒がれるし、ここのところ心労が半端ない。

普通ならば登校拒否になるところなのだろうが、鷹雅の頭の中に逃げるという文字はない。そんなことをすれば鴉天狗の名折れである。

正面から闘って勝利してこそ、高位妖怪の地位も保てるというもの。

さて、明日はあの破天荒暴風娘やお人好し半妖雪ん子、そして切れ味の良さそうな剣を持った最強死神用務員とどう闘ってやろうか。

鷹雅、鼻息荒くやる気満々である。


……え? いつも逃げまくってるだろ?

しかも用務員さんには相手にもされていません?

それはあなたの気のせいです。気のせいということにしてあげてください。

気のせいということにしないと、鷹雅の心が折れそうなので。カッコ笑い。