『ほんと〜!?わぁーい♪
嬉しい、ありがとう!』



自分の好きなことを褒められるのって、
すっごく嬉しい。


続く祐ちゃんの言葉は、
まったく予想していないものだった。



「愛璃ちゃん!歌手になったら!?」


『え?歌手っ!?』



目を丸くする私に、
祐ちゃんは一人楽しそうに話し続けてて。



「いいじゃん、歌手!
愛璃ちゃんならいけるって!
女優とかでもおもしろそうだけど」


『!?絶対ムリムリ!』



突拍子もない話すぎて、
私は大きく首を振る。



「愛璃ちゃん、生徒会長やってるくらい度胸あるし、大丈夫だって!」


『それは関係なくない…?』



確かに私は今生徒会長やってるけど、最初に比べたら慣れてきたとはいえ、まだ人前に立つのはちょっと緊張…


ってそういうことじゃなくて!



「えぇ〜…でも歌手になってほしいな〜。
そしたら中学卒業して、大人になって離れても、テレビやCDで愛璃ちゃんの歌聞けるじゃん♪」