どうする…?


亜美と顔を見合わせると、



「なんなら俺がまた置いといてやろうか?」


『ほんと!?』


「じゃあ早速スパイク取りに行こ、愛璃!」



カギを持って部室に行こうとしたら、宮田先生が続けた言葉が私達を止めた。



「ただし、」


『ただし…?』


「制限時間決めるからな。
こう見えて俺も忙しいし」



いたずらっぽく笑う先生。


すかさず亜美が抗議の声を上げる。



「忙しいって…
部室に行って帰って来る間の数分、待っててくれればいいだけじゃん!」


「俺は別にいいけどなー。
お前達がカギ返せなくて、スパイク取りに来たこと顧問にバレても」



なんだかこの状況を楽しんでいる感じの先生。


スパイクを忘れたことが顧問にバレるのは、ひっじょーにマズイわけで。



『…わかった。
制限時間内に取って来ればいいんでしょ?
頑張ろ、亜美。やるしかない!』


「…しょうがないか〜。
で、制限時間は?」