忍が投げたブーケを友人のアイコが受け取った時…腕に何かが当たった。



その場にいた皆が一斉に空を見上げ、「雹だ!」と騒いでいた。



「天気予報では晴れだったのに…」



「まぁ、あの後確かに晴れてたし、予報が間違えって訳じゃないよな~」


披露宴が式場の中庭で行われたが、その時はまるでさっきまで雹が降っていたのが嘘の様にいい天気だった。



「季節の変わり目だし、そんな事もあるだろ。」



「うん…」



右京は気にしていなかったが忍は内心嫌な予感がして仕方がなかった。



ただの思い過ごしであるの事を祈る。



不安が顔に出たのか、右京が忍の頭をポンと撫でて心配要らないと笑った。