「ねえ、このカレーどうして辛くないの?」


羅未の質問に


「ハチミツ」


ライトが答えた。

覚えてたんだ――


「へ~。さすがパパ」


あたしはどうしようもなく泣きたくなって。

必死にこらえた。


もう、離れることなんてないのに。

なんでかな

ライトの仕草や表情が

切ないほど愛しい――



逢いたかった――