「いくよっ」


投げられたブーケがアーチ型を描く…

ポンっ―


「羅未っ!?」


「あははっ」


受け取った本人は意味が分かってないみたい。


あの頃のように

あたしたち

笑い合える日が来るなんて――



「ええ天気やなぁ」


ミコトさんが見上げた空はどこまでも青かった。