「よかったね、羅未」


「うんっ」



10年前のあの日。

ライトの腕の中で幸せを感じてた。

あたしの夢は――

ねえ

叶わなくてもいい。


もう頑張らなくていいよって

あなたに伝えたくて。


でも


ライト――


あたしには

待つことしかできない――