「ママ、見てっ」



可愛いバッグを自慢げに見せる羅未。

あたしは微笑んだ。


年に1度だけ。

あたしとライトはつながったような気がしてたの。

ライトが用意するプレゼントの中には

毎年1本の薔薇が入っていた。


待ってていいよって

言われてる気がしたんだ――





ねえ ライト

あたしの夢を

覚えてる?