「羅未。プレゼント」


俺はライトから受け取った箱を渡した。


「二葉、あのね……」


まさか――

そんなハズはなかった。

もう、砂浜にライトの姿はない。



“今日もパパ笑ってくれたよ”



随分離れた所に停めてあった車。

羅未に気付いてたのか。


羅未もきっと

毎年それを――



「ママには内緒ね。約束」