あたしは

ライトを見ることができなかった。

見てしまったらきっと

どうしようもなくなって

その胸に飛び込んでしまいそうだったから――


「じゃあ、いってらっしゃい」


二葉のお母さんと羅未を見送った。

小さいながらも、会えないんだと理解している。

ごめんね、羅未。


「大丈夫よみくちゃん」


「あ……はい」


「羅未ちゃんね、毎年誕生日が待ちきれないって」


「……っ」


ライト――