物心ついた頃にはもう

僕の母親は消えていて。


父親は――


吐き気がするほどの汚れた男。

僕はその愛人の娘だった。


救ってくれたのは

忘れもしない。


“Reila”


天使のように笑う女性だった。


その光だけを頼りに

僕たちは

生きていた――