―――――……


南の島は何も変わっていなくて

少し懐かしく思えた。


「このボート、乗るの?」


あたしは黙って、夕陽が落ちるのを待っていた。

愛する人と。




ねえ パパ

あたしはまだ幼くて

恋とか愛とか

分かってなかったんだ


今なら

もっと分かってあげられたのに



せめてもう1度――