「いや~照れるなあ」


「なんでミコトが照れんだよ」


その日。

ずっとミコトは真っ赤で。

僕と目も合わせてくれなかった。



「あのさ、ルイ」


「ん?」


「俺の地元って新幹線で2時間以上かかんねん」


「知ってる」


「たま~に行けるから恋しいねん」


「うん?」


「俺は人も一緒やと思う」


「……?」