「へえ。お前、成長したな」 ギターを軽々と担いだ奏の身長は驚くほど伸びていた。 パパくらいある。 柔らかそうな髪は茶色くて。 やばい。 見とれちゃった。 「なに?」 「えっ。てか、どうして……」 「あ、俺もここに住むし」 「……え」 「ついでに高校も。お前の親父こえーし」 「……うそっ」