そう、すべての始まりは偶然だった。

なんともないような日常の中でたまたま起こった出来事。

私はその偶然が引き起こした出来事の渦の中に巻き込まれていったのだった。


ある日の朝―


ちょっと由良!!?
ねぇ聞いてるの!?大学受験まであと1年半よ!?
そろそろ塾に行った方が…

うるさいっ!
塾なんて行く気ないから!
大学だってうちが本気出せば受かるって!

何時本気出すのよ!
いつもいつもそんなことばっかり言って…。
もっとコツコツやりなさい!

あーそうだよね、お母さんはいっつもコツコツやって…ダサいんだよ!
うちはお母さんとは違うの!!

なんですって!何が悪いっていうの!
もう知らない!あんたのことにはなにも干渉しないから!!
当然、ご飯も作らないし洗濯だってしないわよ!

あっそ!
じゃあ出て行くから!!

どーぞ出て行きなさい!行くところないくせに!

いってろばーか!