日向の中 私たちは出会った



――――――おはようございます。


元気のいい声が 学園中に広がる。


きっとあの人たちは 私たちの先輩にあたる人たちだ。


生徒会の人かな?それとも お手伝いの人かな?


入試以来 久しぶりに足を運ぶこの学園。


制服に憧れて 一生懸命勉強して頑張って


やっとの思いで入った学校。


(ここは カフェテリアかな?)


私の前には複数の先輩方が座ってる


カフェテリアがあった。


(1年桜組はどこだろう・・・あの人に聞いてみよう!)


ちょっと小柄だけど 先生のネームプレートをさげてる。


「あ・・・あのー・・・。」


「ん?どうした?」 そう言うと優しい笑顔で振り向く。


ネームプレートを見ると


『北川愛実 バレー部のコーチ』と記されてた。


「名前何ちゃん?」ボーッとしてたら聞かれた。


「あっ、えーっと中村 真鈴です。」


「あっ 真鈴ちゃんか!名前可愛いから


 覚えたよ!桜組だよね!先生は蘭組の担任だよ!」


優しい声 バレーしてなさそうな身長


いい匂いもする。これが 男の子だったらなー。


「桜組まで連れて行ってあげるね!」


「あっ、ありがとうございます!」


優しい!あっ・・・それより・・・


友達できるかな・・・不安だなー・・・


「ん?どうした?具合悪い?」不安に押しつぶされそうになったら


北川先生が声をかけてくれた。


「いや・・・友達できるかな・・・って思って。」


「大丈夫だよ!中村さんは優しそうだし 勇気ありそうだし


 可愛いから大丈夫だよ!」


勇気ありそう?・・・どう言う意味だろう・・・


「勇気ありそうって・・・?なんですか?」


「いや、先生って怖そうに見られることがあるんだよね。


 だから、話しかけられたときはびっくりしたよ!」


あぁー、確かに・・・バレーやってるからかわかんないけど


目が鋭い・・・そのうえ 目がおっきい!


話してみるとそうでもないんだけどなー!


「先生はバレー部のコーチなんですよね!」

「そうだよ!体育の授業でバレーやるからね!」

もしかして・・・体育担当?


「体育の先生なんですか?」

「そうだよー体育の時 ビシバシ
 指導してあげるからねー」


私たちが出会った
瞬間。

一生忘れられない
先生との出会い・・・